夏はおでかけや旅行の季節。楽しい予定の一方で、「旅先で体調をくずしたらどうしよう」という不安もありますよね。そんなときに心強いのが常備薬(市販薬)。今回は登録販売者の視点で、「夏のおでかけに、どんな種類をそなえておくと安心か」を、やさしくまとめてみました。特定の商品をすすめるものではなく、「こういうジャンルを用意しておくといいですよ」という一般的なお話です。
そなえておくと安心な市販薬の種類
旅先で「あってよかった」となりやすいのが、次のようなジャンルです。
- 解熱鎮痛薬:急な頭痛や発熱に。胃にやさしいとされるアセトアミノフェンや、ふだん飲み慣れたものが安心
- 胃腸薬・整腸薬・下痢止め:食べ過ぎ・飲み過ぎ、冷たいものでの不調に。迷ったら複数成分の「総合胃腸薬」も選択肢
- 酔い止め:乗り物酔いしやすい方は必須。1日1回タイプは出発前に飲めば安心
- 虫刺され・かゆみ止め(塗り薬):かゆみ・赤みに。強いときはステロイド配合のものも
- 絆創膏・消毒:小さな切り傷・すり傷に
- かぜ薬・のどの薬:冷房での不調や、のどの違和感に
- 目薬:乾燥や、ゴミが入ったときに
夏ならではのアイテムとしては、日焼け後の肌をケアする保湿・炎症をおさえる塗り薬、汗をかく季節のあせも対策、そして経口補水液や電解質のタブレット(熱中症対策の水分・塩分補給)も、あると心強いですね。
選び方の「ちょっとしたコツ」
市販薬を選ぶとき、登録販売者としてお伝えしたいポイントです。
いちばん大切なのは、使う人に合わせて選ぶこと。年齢(とくに子ども)・持病・妊娠中かどうか・飲み合わせによって、選ぶ薬が変わります。とくに虫刺されの塗り薬などは、使える成分が年齢や部位によって違うので、注意が必要です。
迷ったときは、ドラッグストアで薬剤師・登録販売者に、「誰が・どんな症状に使いたいか」を具体的に伝えて相談するのがいちばん確実。また、ふだん飲み慣れている薬があれば、それを持っていくのがいちばん安心です。旅先で初めての薬を試すより、勝手のわかるものを、というわけですね。使う前には、必ず説明書(添付文書)に目を通しておきましょう。
夏の「保管」にもひと工夫
意外と見落としがちなのが、薬の保管。夏場、車の中に薬を置きっぱなしにすると、高温で成分が変わったり、塗り薬が溶けたりすることがあります。薬は、なるべく手元のバッグの中の“定位置”に入れて、高温や直射日光を避けて持ち歩くのがおすすめです。
こんなときは、市販薬より受診を
常備薬はあくまで「軽い不調を、一時的にやわらげる」ためのもの。次のようなときは、無理に市販薬で対応せず、医療機関を受診してください。
- 高熱・強い痛み・症状が続く、だんだん悪化する
- 下痢や嘔吐がひどい、水分がとれない(脱水のサイン)
- 発疹が全身に広がる、呼吸が苦しいなど(アレルギーのサイン)
- 持病のある方・高齢の方・小さな子どもの、いつもと違う不調
旅先で無理は禁物。「いつもと違うな」と感じたら、早めに専門家にゆだねるのが安心です。
まとめ
夏の旅行の常備薬、そなえのポイントです。
- 基本のジャンルをそろえる:解熱鎮痛・胃腸・酔い止め・虫刺され・絆創膏など+夏は日焼け後ケアや経口補水も
- 使う人に合わせて選ぶ/飲み慣れたものを:年齢・持病・部位に注意。迷ったら専門家に相談
- 夏の保管に注意/ひどいときは受診:車内放置はNG。無理せず医療機関へ
そなえがあると、おでかけの安心感がぐっと増します。楽しい夏を、健やかに過ごせますように。もっと詳しくは、薬剤師監修のアイセイ薬局「旅に欠かせない常備薬リスト」も参考になりますよ。
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本記事は、登録販売者の知識をもとにした一般的な情報で、特定の医薬品の効果・効能や使用を保証・推奨するものではありません。症状や体質、飲み合わせには個人差があります。医薬品は添付文書をよく読み、用法用量を守り、気になる症状や持病のある場合、乳幼児・妊娠中の方は、医師・薬剤師・登録販売者にご相談ください。
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