「なんだか、のどに痰(たん)がからむ」「イガイガして声がかすれる」——最近、そんなのどの不調を訴えてご相談に来られるお客さまが増えています。私は登録販売者として日々店頭に立っていますが、実は私自身も、夏はのどの調子をくずしやすいタイプ。冷房のきいた部屋にいると、のどがイガイガしてくるんですよね。
この記事では、夏に「痰がからむ・のどの不調」が起こりやすい理由と、おうちでできるのどのケア、そして市販薬を選ぶときの考え方を、登録販売者の目線でやさしくお伝えします。「病院に行くほどではないけれど、なんとかしたい」——そんなときの参考になればうれしいです。
なぜ夏に「痰がからむ・のど」の不調が増えるの?
冬のイメージが強いのどの不調ですが、実は夏にも起こりやすい理由があります。
いちばん大きいのが、エアコンによる乾燥です。冷房のきいた部屋は空気が乾きやすく、のどの粘膜もうるおいを失いがち。のどは乾くと、外からの刺激に敏感になったり、分泌物(痰)がねばついて出しにくくなったりすることがあります。
さらに、冷たい飲み物のとりすぎや、屋外と室内の激しい温度差も、のどや体に負担をかけます。夏風邪のあとに、せきや痰だけが長く残る、ということもありますよね。
加えて、年齢を重ねると、のどのうるおいを保つ力や、飲み込む力が少しずつ変化していくとも言われます。50代の私が「夏でものどがイガイガするな」と感じるのも、こうしたことが重なっているのかもしれません。まずは「夏だからのども乾いている」と意識するだけでも、ケアの第一歩になります。
そもそも「痰」ってなに?色でわかる目安
「痰」と聞くとやっかいなものに思えますが、もともとはのどや気道を守るためのはたらきを持つ分泌物です。ほこりやウイルスなどの異物をからめとって、外に出そうとする——いわば、体の防御反応のひとつなんですね。
痰の状態は、色がひとつの目安になると言われます。
- 透明〜白っぽい:乾燥や軽い刺激などでよく見られるタイプ
- 黄色・緑っぽい:体が炎症とたたかっているサインのことがある
- その他、いつもと違う色や、血が混じる:早めの受診がすすめられます
ここで大切なのは、「ただの夏の不調」と自己判断で決めつけないこと。痰やせきが2週間以上続く、発熱や息苦しさをともなう、血が混じる、体重が減ってきた——そんなときは、市販薬でようすを見るのではなく、内科や耳鼻いんこう科など医療機関で相談してください。長引く不調の裏に、別の原因が隠れていることもあります。
自分でできる、のどをいたわるセルフケア
医療機関にかかるほどではないかな、というときは、まずおうちでのケアから。むずかしいことはありません。
のどをうるおすことがいちばんの基本です。こまめな水分補給で、のどが乾かないようにしましょう。温かい飲み物でほっとひと息つくのもいいですね(はちみつを使う場合、1歳未満の赤ちゃんには絶対に与えないでください。乳児ボツリヌス症の心配があります)。
そして部屋の加湿。冷房で乾きがちな室内は、加湿器や、濡れタオルを1枚かけておくだけでも空気のうるおいが変わります。寝るときにマスクをつけて、のどの乾燥や冷気を防ぐのもおすすめです。
そのほか、うがいでのどをうるおす、こまめに換気してほこりを減らす、タバコや刺激の強い食べ物を控える、といったことものどの負担をやわらげてくれます。市販ののど飴でうるおいを保つのも、手軽で続けやすい方法ですよね。
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市販薬を選ぶときの考え方【登録販売者より】
セルフケアだけでは物足りないとき、市販薬という選択肢もあります。ここでは、登録販売者として成分の一般的な情報をお伝えします(効果を保証するものではありません。選ぶときは症状に合わせて、店頭の薬剤師・登録販売者にご相談くださいね)。
「痰がからんで出しにくい」ときには、痰を出しやすくすることを目的に使われる成分があります。たとえば、L-カルボシステイン、ブロムヘキシン塩酸塩、グアイフェネシン、アンブロキソール塩酸塩などの名前を、市販薬のパッケージで見かけることがあります。
のどの炎症や、はれ・痛みが気になるときは、抗炎症を目的としたトラネキサム酸や、殺菌を目的としたトローチ・うがい薬などが選ばれることもあります。また、「麦門冬湯(ばくもんどうとう)」のように、痰が切れにくいのどや、からのせきに用いられることがある漢方もあります。
大切なのは、自分の症状に合ったものを選ぶこと、そして飲み合わせや持病に注意することです。ほかのお薬を飲んでいる方、高血圧などの持病がある方、妊娠中・授乳中の方は、購入前にひと声かけてください。私たち登録販売者は、そのためにいます。
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まとめ
夏の「痰がからむ・のどの不調」について、ポイントを3つにまとめます。
- 夏はエアコンの乾燥・冷え・温度差でのどが不調になりやすい:まず「のどが乾いている」と意識を
- セルフケアの基本は、うるおい:水分補給・加湿・マスク・のど飴でのどをいたわる
- 長引く・発熱・血痰などは自己判断せず受診を:市販薬は症状に合わせ、登録販売者・薬剤師に相談を
暑い季節は、つい冷たいものやエアコンに頼りがちですが、のどはとてもデリケート。ちょっとしたケアで、夏を気持ちよく過ごせたらいいですね。あなたののどケアの工夫も、よかったらコメントで教えてください。
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免責事項
本記事は一般的な情報提供を目的としており、医薬品の効能・効果を保証するものではありません。症状や体質には個人差があります。服用・使用に関しては、添付文書をよく読み、不明点は医師・薬剤師にご相談ください。
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