子どもの日焼け止め、どう選ぶ?数値だけで選ばないやさしい選び方【登録販売者の視点で】

公園で日焼け止めを塗る親子

公園遊びやお散歩が心地よい季節になりましたね。日差しが強くなると、「そろそろ孫(お子さん)にも日焼け止めを」と考える方も多いと思います。私も0歳・1歳の孫がいるので、夏の紫外線対策はいつも気になっています。今回は、登録販売者で化粧品検定3級を持つ私が、子どもの日焼け止め選びのポイントを、できるだけやさしくまとめてみました。

じつは6月の紫外線、けっこう強いんです

「紫外線って真夏(7〜8月)がピークでしょ?」と思いがちですが、実は6月もかなり強いんです。紫外線量は気温より「太陽の高さ」に大きく左右されます。太陽がいちばん高くなるのは夏至(6月21日ごろ)のあたり。そのため、気温がそこまで高くない6月でも、晴れれば紫外線は真夏に近いくらい強くなる日があるんですね。「まだ6月だから」と油断せず、対策を始めたい時期です。今日の紫外線の強さは、気象庁の紫外線情報分布図でも確認できますよ。

「数値が高い=安心」とは限りません

店頭で「SPF50」と見ると、つい「数値が高いほうが安心」と思ってしまいますよね。でも、日常のお散歩や公園遊びには、そこまで高い数値でなくても大丈夫なことが多いんです。

紫外線には2種類あります。

  • UV-A:肌の奥まで届き、将来のシミ・しわなどにつながるとされる
  • UV-B:肌の表面で赤み・ヒリつき(日焼け)を起こしやすい

これらを防ぐ目安が「SPF」「PA」です。数値が高いほど成分の働きも強くなる傾向があるので、デリケートな子どもの肌には、日常使いならSPF30・PA++〜+++くらいを目安に、こまめに塗り直すという考え方が、肌の負担を抑えつつ続けやすいと言われています。「強い1本を1回」より「やさしいものをこまめに」——これがポイントですね(肌に合うかは個人差があります)。

子どもには「紫外線散乱剤(ノンケミカル)」がやさしいと言われます

日焼け止めの成分は、紫外線を熱に変える「吸収剤(ケミカル)」と、物理的に反射・散乱させる「散乱剤(ノンケミカル)」に大きく分かれます。一般に、紫外線散乱剤(ノンケミカル)は肌の上で紫外線を反射させる仕組みで、刺激になりにくく、デリケートな子どもの肌に向いているとされています。

「ノンケミカルは白浮きする・効果が弱い」というのは昔のイメージ。最近は保湿成分を配合したり、粒子を細かくする技術が進んで、使い心地のよい製品も増えています。

「石けんで落ちる」も、落とし方に注意

「石けんオフOK」と書かれていても、ウォータープルーフタイプなどは、石けんだけだと落としきれずに肌に残ってしまうことがあります。残ったままだと、毛穴づまりやあせもなど、肌トラブルのもとになることも。

選ぶときは、無香料・無着色・アルコールフリーなど低刺激か/アレルギーテスト済みか/保湿成分が入っているか/きちんと落とせるかをチェック。短時間のお出かけは「お湯や石けんで落ちるタイプ」、汗をかく公園遊びは「ウォータープルーフ」を、やさしい洗浄料で確実に落とす——と使い分けると安心です。

塗り方のコツは「少し多め」と「2度塗り」

実は、効果を左右するのは数値より「塗る量」。薄く伸ばしすぎると、表示どおりの効果が出にくいんです。

  • 使用量の目安:ミルクタイプは1円玉大、クリームタイプはパール粒大くらい
  • 全体になじませたら、もう一度同じ量を重ね塗り(2度塗り)するとムラが減る
  • 腕や脚は、直接「線を描くように」出して、手のひらで円を描くようにやさしく広げる

私が「よさそうだな」と思った一本

いろいろ調べる中で、私が気になったのは「和光堂 ミルふわ ベビーUVケア」。紫外線吸収剤不使用で、保湿成分も入っていて、石けんで落としやすいタイプ。SPF21・PA++と日常使いにちょうどよく、伸びがよくてサラッとした使い心地のようです(あくまで私の調べた範囲・個人の感想です)。お子さんの肌に合うかは個人差があるので、心配なときは少量で試したり、小児科・皮膚科に相談すると安心ですね。

「塗るのを嫌がる」ときのちょっとしたコツ

小さな子は、日焼け止めを嫌がることも多いですよね。わが家の孫たちもそう。無理に塗ろうとすると逆効果になりがちなので、こんな工夫がおすすめです。

  • 塗りやすいタイプを選ぶ:顔にはスティックタイプ、体にはミルクやジェルなど、サッと塗れるものだと負担が少なめ。ひんやりが苦手な子は、手のひらで少し温めてから
  • 大人が塗る姿を見せる/一緒に塗る:「ママ(ばぁば)も塗るね〜」と見せると、まねしてくれることも。
  • 遊び感覚&声かけで:「ほっぺにナイナイしようね」など、楽しい雰囲気で。機嫌のよいタイミングを狙うのもコツ
  • 手や足など、嫌がりにくいところから:いきなり顔ではなく、少しずつ慣らしていく
  • どうしても無理な日は、ほかの対策で:帽子・長袖・日陰・ベビーカーの幌など。日焼け止めと組み合わせれば、塗る量が少なくても安心です

「今日は機嫌が悪いから帽子でしっかりね」くらいの気楽さで、その日できる範囲で大丈夫。続けることがいちばんですね。

まとめ

子どもの日焼け止め選びのポイントです。

  1. 6月から紫外線対策を:太陽が高い時期で、晴れれば真夏並みのことも
  2. 数値より「こまめな塗り直し」:日常はSPF30前後+ノンケミカルがやさしい
  3. 落とし方と塗る量も大事:残さず落とす/少し多めに2度塗り

日焼け止めだけに頼らず、日差しの強い時間帯を避ける・帽子や長袖を併用するのも大切な対策です(暑い季節は熱中症にも注意。「赤ちゃんの熱中症対策」もどうぞ)。お子さんの今日の肌や生活シーンに合わせて、無理なく続けられる一本を選んであげたいですね。


本記事は、登録販売者・化粧品検定3級の知識をもとにした一般的な情報で、特定の効果・効能を保証するものではありません。肌に合うかどうかには個人差があります。気になる症状がある場合や心配なときは、小児科・皮膚科などの専門家にご相談ください。

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